TOKYO FM広報の大畠順子さん(41)は、3年前に群馬県高崎市へ移住し、毎日都内に通勤している。通勤時間は30分から1時間20分、交通費は会社負担(0円)から自己負担分の約14万円(3カ月)に。住宅はワンルーム(35平方メートル)約12万円から、2LDK(90平方メートル)約9万円になった。
移住のきっかけは「群馬で働くパートナーとの同居」だった。「新幹線には100%座れる。自分の時間が、毎朝50分確保できるのはいい」。高崎を選んだ理由は「新幹線駅は複数あるが、本庄早稲田や熊谷だと停車本数が大きく変わり、大宮だと東京まで30分しかない」ことを挙げる。「街がコンパクトで、駅周辺の住環境が整っている。大宮では15分ほど歩かないと住めない」。
労働面としてはどうか。「卒業後すぐ、群馬で少し働いたことはあるが、給与水準は東京の方がやはり高い。東京で仕事をして、群馬に住むのがいい」。通勤時の不便さを聞かれると、「朝はニュースを読み、帰りは仕事する。旅行の計画を立てたり、ドラマを見たり、家でやることが新幹線の中になっただけだ」と答える。
■さらに魅力を増す群馬の取り組みとは
