■さらに魅力を増す群馬の取り組みとは

なぜ群馬が人気?
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 群馬県では、新たな教育にも取り組んでいる。デジタルクリエイティブ技術では、小・中学生を対象にデジタル技術を教える施設「tukurun」を開設。プログラミング大会で日本一になった子どももいるという。また、非認知能力の育成面では、学力だけで測れない能力を伸ばす“群馬モデル”の確立を目指している。

 山本知事は「子どものデジタルクリエイティブ教育や、非認知能力は日本一進んでいる。前橋の『tukurun』に小中高生が放課後集まって、CG映像制作やプログラミングをする。(ネット掲示板『2ちゃんねる』創設者の)ひろゆき氏が審査委員長のコンテストも行っている」と説明する。

 山本知事は、国会議員から転じて、6年を迎える。「国会議員は法律を作るが、知事は現場のプレーヤーだ。大臣や党幹部の時とはプレッシャーが違う。コロナの時も『今日の感染者100人』と出れば、寝られなくなる。自分は『あした店を閉めてください』と言わなければならない立場だ」。一方で、プラスの要素もある。「ふるさと納税は、就任時の1000万円から8億円になった。平均で4倍伸びていると言われるが、群馬は80倍だ」。

 財政面にも変化が起きているようだ。「群馬県は自分で稼いでいる。東宝や東映、松竹、Netflix、KADOKAWAなどのエンタメ企業を回り、大型の映画を誘致している。水力発電の仕組みを変え、マスコットキャラクター『ぐんまちゃん』のIP(知的財産)でも稼ぐ」。

■攻める群馬、次の施策は
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