フジテレビ 今後の課題は？
「ガバナンスがかなり怪しい。例えばフジサンケイグループは、フジ・メディア・ホールディングスの上にあるような組織図になっており、代表が日枝氏になっていたが、フジサンケイグループは会社ではない。そのため、ホールディングスという、持ち株会社のさらに上に、よくわからない外面上のグループがあり、その人たちが幅を利かせていること自体が、会社としてのガバナンスが成立していないと。それが解消されていないこともあり、前社長が前回の記者会見で、人権侵害の非常に重大な違反の可能性があるというのをわかっていたにもかかわらず、コンプラ室などに言わずに対処していた。これは、内部統制のシステムや会社のガバナンスとして完全に崩壊しており、善管注意義務を完全に違反している。それが判明していたとしても、問題になってないとした時に、前回の会見も取締役会自体が全くもって機能していないのが根本原因としてある。それが本当に改善するかというのもこれからなので、まだなんとも言えない。今のところは変わったか変わっていないかというと、このままもしそこが問題視されなければ、変わらないんじゃないか」
「もう1つは、取締役が変わったとしても、現場の文化や規範みたいなものが変わらなければ変わらないと思っている。例えば、もし女性を軽視して扱ってしまうような風潮や“ノリ”みたいな謎のものがあるんだとしたら、本当にそれをなくせるのか。なくすために、例えば、管理職やチームの中に女性がちゃんと入っていくことや、それが改善されていくためのルールや整備が行われることなど、そこまでやって、数年かけてやっと文化というのは少しずつ変わってくると思う。だから、これで変わったのか変わってないのかを判断するには、だいぶ早いんじゃないか。上が変わらないことにはスタートを切れないと思う」
（『ABEMAヒルズ』より）
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