■「コンテンツを作る“入口と出口”は人間が押さえると思う」
AI編集アシスタント「StoryHub(ストーリーハブ)」の開発者・田島将太氏は「『AIでどれだけできるか』を実験するために、一言一句すべてAIに出力させた」と、取り組みの意図を説明。「日本語はうまく書けていたが、100点を出そうとすると時間がかかることもわかった。この取り組みを通して、AI使用は80点くらいにとどめて、人間が仕上げるのが大事だと感じた」と語る。
WEBクリエーターで「オモコロ」創業者のシモダテツヤ氏は、「現段階のAIは、性格を人間に近づけるよりも、『人間をいかにマネているか』を目指している段階だ」と考えている。「下手な時のほうが、人間っぽさが出て味わい深い。ライターも人格が見えると、人を引きつける。AIを使うのが当たり前の状態になれば、『誰が編集しているか』にもっと価値が出てくるのではないか」。
田島氏も「AIの言語能力が高まっても、コンテンツを作る“入口と出口”は絶対人間が押さえると思う。『この発言が面白かった』『これが読者にウケる』といった企画や編集方針を入口に、途中でAIが作ったとしても、公開前に人間が手直しする。入口と出口を押さえておけば、人間のクリエイティビティを取り入れながら良いコンテンツが作れる」との見方を示す。
■AI時代にはメディアの“現場取材の価値”が上がる?
