■「分析を続けていくためには資金がいる」
小原氏によると、衛星画像を用いた情報の価格は、何段階かあるという。「数時間から24時間に1回、危機を早く報告」は約数十億円、月に1回報告は約数億円、レポート形式だけは数千万~数百万円、小原氏らのレポートは月1万円・年10万~15万円だそうだ。
運営していく上では資金も必要だ。「24時間365日、ずっと衛星画像を見続けるとなると、相当な分析員が必要になる。衛星画像は高額な上、複数の種類を比較する必要がある。人力にも限界があるが、分析ツールの利用料も高い」。
今後の展開について、小泉氏は「無料から高額課金まで、段階を踏もうと考えている。どうしても知ってもらうべき緊急情報は、無料で出すつもりだ。衛星会社も、災害時には無料で画像を出し合うことになっている」と語る。
一方で、「分析を続けていくためには資金がいる。調査や常時監視などで資金提供してくれる企業と連携しつつ、出せる情報は出していく」とも話す。「YouTubeチャンネルでも、衛星画像の読み方など、気軽に親しんでもらえるような発信を続けていきたい」。
■オタクの力を活用
