実績のある経営者が日本課題に挑む全く新しい「実績重視」の政治トーク番組、ABEMA『For JAPAN シーズン3 #1』が4月4日に配信。3rdシーズン開幕の4月期は“ニッポン再生への道”をテーマに、日本維新の会/大阪維新の会の代表で大阪府知事の吉村洋文氏、元広島県安芸高田市長で地域政党「再生の道」代表の石丸伸二氏らが、政治家に求める像を議論した。
コスモバンク株式会社代表取締役の穴澤勇人氏は『政治家報酬なんてゼロか1億円でいい』と提言。「我々経営者は、儲かっていれば社員の給料を上げられるし、極論、自分の役員報酬を1億円にしても文句はない。アメリカのトランプやイーロン・マスクは横暴だなどと賛否は分かれるが、既存の政治家のやり方は、会社でいうとちょっとおかしい。新卒で何も実績がない人がいきなり社長をやるようなもので、そりゃ結果は出ない」と指摘した上で、「例えば市でも国でも、人口を増やす政策や、生活が潤ってきたという実感を得られなかったら、報酬はゼロ。一方で、すごく評価されたら市長が1億、2億円貰おうがいいと思う」と投げかける。
これに吉村氏は「おもしろい」と反応。「ここにいる経営者の方は成功していると思うが、そういった皆さんこそ人生の一時期を公に尽くしてもらいたい。やるんだったら、公に尽くすわけだから報酬はゼロ。一方で、1億円というのはもっと上げてもいいと思う。仕事として考えるのであれば、僕は大阪市長・大阪府知事として、企業再建みたいなことをやってきた。大阪市の借金が5兆円あったのを1兆円減らしたわけで、1%の成功報酬だったら報酬100億円だ」と語る。さらに、「今は手取り70万円……ここで落とそうと思って(笑)」とユーモアを添え、スタジオの笑いを誘った。
一方の石丸氏は、成功報酬型は行政に合わないとの見方を示す。「そもそも採算が取れないことをやっているのが行政なので、利益は出ず、基本赤字事業ばかり。吉村さんがおっしゃったような負債圧縮はあったとしても、プラスで生み出す付加価値がないことを考えると、成果報酬は難しいのではないか」。また、報酬ゼロについても同様に、「今やっている人たちが絶対に嫌がるから。ルールを変える人間が乗らないとルールは変わらないので、“切ないな”という感想だ」と、もどかしく思う心境を語った。
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