■声帯手術をした当事者
大阪府在住の石原優氏。長く自分の声に悩み続け、去年声を高くする手術を受けたという。手術をした経緯について、「その時の自分に合っていない、今の自分に合っていないというのが一番大きくて、実は私は元男性だ。男性特有の声だったが、声帯短縮術というのができるという情報をみて、それでやろうと思った」と明かす。
石原氏は、2020年に性別適合手術を受けたトランスジェンダー女性。喉仏は除去したが声帯手術は行っていなかった。そして2024年、声を高くしようと声帯手術を受け、110Hz前後から230Hz前後に変化した。
手術前の声については、「専門的に測っていただくと、私の元の声は平均的な男性の声よりも低いというふうに先生はおっしゃられた」。
生活は変わったか。石原氏は「お店に行ったり、公道を歩いたりして、電話がかかってきて、前の声の時に出て話していると“えっ”という感じで見られることが多かったが、今はもうそれはなくなった」と答え、今の声には「大満足だ」と語った。
■「(トレーニングで)声は何とでも変えられる」
