■元中学校教師が指摘する“日本式教育”の問題点

 文科省「小学校学習指導要領解説」によると、「特別活動」とは、集団活動を自主的、実践的に取り組むことで、課題解決を通して生き方への考えを深め、自己実現を図る態度を養うもの。人間関係形成や社会参画、自己実現の育成を目指し、主な活動としては学級活動、児童会活動・生徒会活動、クラブ活動、学校行事が挙げられる。

「特別活動」のメリット・デメリット
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 公立中学校の元教師・のぶさんは、日本式教育の問題点として、「集団が苦手な子は空気が読めないなど、協調性・集団の尊重でいじめを誘発する」「疑問をもたせない・指示通りに動かす・つらい環境でも逃げ出さないなど、管理しやすい教師都合の指導法になっている」「学校行事や掃除が見た目にとらわれ、特別活動の成果が教師の自己満足になっている」という3点を指摘。目的化している特別活動を変える時期だとの考えを示す。

 自身が特別活動の主任だった際、反発した出来事があったという。「卒業式の2週間前、教頭が職員会議で『靴下の長さと色がバラバラだから、白いものに揃えよう』と提案しだした。阻止するため、事前に子どもたちに白い靴下を持っているかを聞いておいたが、半分ぐらいは持っていない。会議でそういう子に買わせるのかと聞くと、『考えていなかった』と。そうした考えが現場の偉い人から出てきてしまう」と語る。

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