■20代を性産業で過ごしキャリアが“空白化”

性産業を経験した2人
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 脱ぐ仕事を“卒業”するハードルとしては、まず「やめる決断をしづらい」ことがある。20代のうちは稼げるため、やめる動機が乏しい。また、性産業が「居場所」になっているパターンもある。生活費・学費など、目の前の状況に精一杯になり、一時的に辞めても戻るケースも存在する。また、「昼職」転職で直面するハードル・ギャップも壁になる。就職活動が困難だったり、激変する環境に困惑したりすることで、収入は激減し、規則的生活や集団活動になじめない問題がある。

 「夜職サミット」を主催する「ヨルミナ」の代表で、『風俗嬢のその後』の著者である坂爪真吾氏は、ハードルについて「風俗で一番稼げるのは若い時期だが、セカンドキャリアを見つめる時期とかぶっているため、やめるのが難しい。就職後も組織の中で働くのが難しい、収入が激減して生活が回らないといった問題がある」と説明する。「履歴書に書ける経歴がないまま、5~10年経ってしまって、30歳ぐらいから『どうしよう、困った』となるケースが多い」。

■性産業経験者の声は
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