性風俗で10年以上働き、現在は全国の風俗街や遊郭跡などを撮影する「色街写真家」の紅子さんは、「学校にも行けず、まったく学力がなかったため、やめた後どうしたら良いか分からなかった。金銭面も想像できず、暗闇の中にいるような気持ちで、『どうしたら日の当たる場所に行けるのだろう』と思っていたが、方法が分からなかった」と振り返る。
今となっては、「過去にソープランドで働いていたことを後悔している。性産業の一番つらいところは、20代で積み上げるキャリアや知識が構築できないことだ。30代になって苦労したが、後悔した時間は戻らない」という。そして、経歴を明かした理由について、「写真家として性風俗の歴史を伝えているならば、顔を出さなければ意味がない」と明かす。
元セクシー女優で、現在はフリーライターのたかなし亜妖さんは、金銭感覚に加えて、時間的制約にも悩んだ。「セクシー女優は撮影によって時間が異なり、申請すれば2週間の長期休暇も取れた。定時退勤の生活ではなかったため、自由さが魅力的で、だらだらと続けてしまった。セクシー女優の2年半は、履歴書に書ける経歴でもない。高卒で資格もなく、セカンドキャリアに進むときにどうしようと感じた」。
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