【グランドスラム オブ カーリング】ロコ・ソラーレ 3ー6 Team Hasselborg(日本時間4月11日/カナダ)
グランドスラム オブ カーリングの今季最終戦「プレイヤーズチャンピオンシップ」に日本のロコ・ソラーレ(Fujisawa)が出場。日本時間11日の第5試合で、世界ランキング3位のスウェーデンのチーム・ハッセルボリと対戦して敗戦。予選敗退で今大会を終えることになった中で、試合後の彼女たちの振る舞いに注目が集まった。
試合は序盤からトリッキーな氷に苦しんだ日本が思うような展開に持ち込めないまま、第3エンドに3点を奪われ、第6エンドにも2点をスチールされたことで後手を踏んだ。第7エンドで逆転に望みを残すために攻めたものの1点を取るにとどまり、3点以上を狙う日本が先攻という状況となったことで負けを認める「コンシード」を宣言した。
試合終了の瞬間、コンシードの悔しさを押し殺すように、ロコ・ソラーレの選手たちは気丈だった。スキップ・藤澤五月は笑顔を見せ、サードでバイス・スキップの吉田知那美も、前日のABEMAの取材に「ハッセルボリは、大好きなチーム。胸を借りるつもりでやります」と話していた通りに戦い、世界ランク3位のスウェーデン選手たちと力強く握手を交わしていた。
常に前向きで、ポジティブな声を掛け合う彼女たちの“ロコらしさ”を象徴するような一コマだった。そして試合後、インタビューに4人全員で応じると、それぞれが次へ向けて前を向いている様子だった。
吉田夕梨花が「もう少し試合をしたかったのが本音ですが、今、自分たちが強くなるために必要な時間だった」と話せば、鈴木夕湖も「大きい課題をもらえた大会だったので、しっかりと夏の間に練習して次のシーズンに入りたい」とコメント。続いて、吉田知那美は今大会の"チャレンジ"に触れつつ、こう言葉を伝えた。
「日本選手権以降、次に取り組んでいるのはもう一つ上の段階で勝つところ。すぐにできたらいいんですけど、そんなにカーリングは甘くない。今は目先の勝ちよりも、これから一生、安定して崩れず、どんなアイスにも対応できる強い投げを獲得するためにはいいチャレンジができた。しっかりと投げ続けたグランドスラムのラストだった。課題がない中で練習するのが一番モヤモヤするが、課題がはっきりした点であれば、大成功だったと思います。悔しいですけど」
そう話して、悔しさを紛らわせるようにいつもの"ちなみスマイル"をのぞかせた。そして藤澤が締める。
「この大会では叶わなかったのですが、グランドスラムで(5大会中4大会で)予選を突破する安定性は自分たちが積み上げてきたものが発揮できたと思います。自分たちの課題、そして今取り組んでいることをしっかりと来シーズン、9月にある(オリンピックの)日本代表決定戦に向けて、いい準備をしてこのロコ・ソラーレとして臨めるように。しっかりとオフを過ごして、切り替えてやっていきたい」
今季の戦いを終えてそう話すと、4人が揃って笑顔を見せた。一連の彼女たちの振る舞いに触れたABEMAの視聴者は「ロコの応援楽しかったー」「応援楽しかったです、またがんばれ〜」「これからも応援するよー^ ^」「ロコのこれからが楽しみ!」「みんな信じてるよーー」「この負けでもっと強くなれる」とコメント欄でエールを送っていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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