60手を過ぎたあたりまで攻防ともに均衡が保たれ、全くの互角で進んだが、先手の桂馬と後手の銀で交換になったあたりから、先手がABEMAの「SHOGI AI」で約60%とリード。終盤は攻めのスピードで勝る後手が、先手玉を追い詰める展開に進んでいた。
ところがここに逆転劇が待っていた。114手目から△3九銀、▲1七玉、△5四飛成(銀取り)と進み、後手は自玉を守り、かつ駒を補充して寄せに備えたかと思われたが、ここで先手が▲1一角と打ち込む妙手。この一発で、いきなり豊島玉は即詰みに追い込まれた。佐藤九段の狙い澄ました一手の意味を理解した豊島九段は一瞬、険しい顔に。ファンからも「おお、剛腕出た!」「すげえ将棋だこれ」「一発決めたのか」「つええ」「これはナイスショット」」と盛り上がっていた。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)




