「コメ価格の前年比2倍は異常事態」アメリカからの輸入増は交渉カード
コメの関税問題について西浜氏は「一般国民からすると、コメの価格が前年比2倍程度になっているのは、ある種の異常事態。これに対してアメリカからの輸入するというのは、一つ交渉カードとして持てる」と述べる。
しかし実行可能性については「農家は自民党にとって最大の重要な支持基盤の一つであることを考えても、交渉の中でどこが妥結点になるのかを見据えながら話を進めざるを得ない」と指摘した。
西浜氏は、石破総理の交渉スタイルについて「正論を言いがちだが、トランプ大統領には正論が通じない面がある」と指摘。自由貿易や国際協調主義の重要性を前面に押し出すのは厳しいとの見方を示した。
赤沢大臣の渡米に関しては「様々な対話チャンネルを繋げ、最初の段階では結論を急がないことが重要。トランプ政権側が一体何を求めているのかをきちんと把握し、多様な対話チャネルを広げて妥協点を、『実はここにあった』ということを見出していく方が意味がある」と提言する。さらに「日本としては、中国やアジア諸国、EUなど他の国々と協力しながら、アメリカに対してどのような交渉カードを持てるかを探っていく必要もある」と述べた。
対話チャネルについては、アメリカ側の窓口だけでなく「様々なレベルで話ができるようにしておくのが大事」と強調。そうした対話チャネルの構築については「ハードルは間違いなく高い。国民生活のためにも、そこは政府に努力していただかないと困る」と締めくくった。(『ABEMAヒルズ』より)
※西浜徹氏の「浜」は正式には「まゆはま」
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