また近畿大学情報学研究所所長の夏野剛氏は、学校内で行われる健康診断にも原因の一端があるとした。「日本は戦後、予防医学にものすごく努めてきた。学校でも検診があるし、会社でも1年に1回必ず健康診断が義務付けられている。行くと必ず言われるのが、全然太っていなくても『食べ過ぎに注意してください』だ。もちろん予防医学を発展させてきたから病気が少なくなった面はあるが、ちょっとやりすぎ。学校で体重計に乗って、それをシェアすると、やはり『痩せている子の方がすごい』という会話をしてしまう。あれはやめた方がいい。SNS以上の影響があると思う」。

 安田氏は、適正な体重を保つ上でも、一定量の筋肉は必要だと訴えた。「やはり筋肉は落としてはいけない。筋肉自身、いろいろいい物質を出している。高齢者になると、今度は寝たきり対策のためにも筋肉をつけなきゃいけない。ダイエットをしたとしても筋肉のことは意識してほしい。最初に自分の筋肉がどのくらいか見た上で、筋肉が足りなければちょっとつけていただく。実際にそこから(体重を)落としていく。筋肉自身も脂肪燃焼など、いい反応をしてくれているので、そのあたりは本当に見てほしい」。
(『ABEMA Prime』より)
 

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SNSは規制の動きも...“痩せ願望助長”どう対処?日本の女性「痩せすぎ」問題
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