“生成AI児童ポルノ”禁止条例
【映像】見分けがつかない…AIで作られた少女(実際の動画)
この記事の写真をみる(5枚)

 人工知能が進歩する一方で、生成AIによる児童ポルノが問題視されている。国会でも議論となり、法務省は「実在する子どもの画像・動画を使った場合は、法規制の対象になり得る」との認識を示した。

【映像】見分けがつかない…AIで作られた少女(実際の動画)

 すでに規制に動いている自治体もある。鳥取県は2025年3月、県議会で「性的ディープフェイク」を禁止する条例の改正案を可決し、4月1日から施行した。条例では卒業アルバムなど、実在する18歳未満の子どもの顔写真をもとに生成したわいせつ画像も「児童ポルノ」と規定し、作成や他人への提供を禁止している。さらに平井伸治知事は、インターネットやSNSの適正利用を推進する専門家チームを立ち上げるとしている。

 しかしながら、生成AIにはさまざまな顔を学習し、新たな顔を生成する機能もあり、実在の顔が使われたかどうか難しいとの声もある。SNSでも「これがきっかけで規制が進めば」「真偽判定は難しい」「一歩間違えば表現規制になる」など賛否が分かれる。

 生成AIの性的ディープフェイクや児童ポルノは、表現の自由との間で、どこまで規制できるのか。『ABEMA Prime』では、平井知事と“性的”の線引きについて考えた。

■鳥取県での禁止条例
この記事の写真をみる(5枚)