■ 「写真は誰が見ても性的消費でしかない」

児童ポルノにあたるのは?
拡大する

 前参院議員の音喜多駿氏は「圧倒的マイノリティーだが、表現の自由を大事にする立場から、慎重な見方を取っている」と明かす。「ポイントは実在の被害者がいるかどうか。今回の鳥取県条例は、実在する人が対象であり、抑制的な条例だった。一方で『児童であれば実在しなくても規制対象』となると、思想・信条の自由にも触れるため、線引きが重要になる」。

 複数の人物から合成される懸念もあるが、「だからと言って、非実在も含めて規制しようとするのは行きすぎだ。合成したときにどうするのか。警察がどのような技術判断ができるのかなど、しっかり事例を積み上げていかなければいけない」と語る。

 平井知事が、全国に先がけて条例制定に動いたのは「子どもたちが被害にあうかもしれない」という思いからだという。「いつまでたっても、国が対応してくれない。世界中に『捕まるかどうかわからないから、やってみよう』という人たちが現れ、日本の子どもたちが餌食になるかもしれない」と危機感を持っている。

  ギャルタレントのあおちゃんぺは、音喜多氏の意見には首をかしげる。「誰のための『表現の自由』かと言えば、『子どもを性的に消費したい人の自由』だ」と主張する。「誰が見ても性的消費以外の目的がない。そんなヤツの自由は必要なのか。『架空ならOK』という意見も、性癖を正当化したいだけに見える。不健全図書であれば内容によって異なるが、写真は誰がどう見ても性的消費でしかない」。

 お笑い芸人のカンニング竹山は「本音を言えば『子どもに関するものは全てダメ』の立場だ。しかし現行法では、生成AIで作られた『実在しない子どものヌード画像』を、“アート”だと主張されると、わいせつか否かの判断は非常に難しい。法律で定められていない現状では厳しい」との見解を述べた。

(『ABEMA Prime』より)

この記事の画像一覧
【映像】AI児童ポルノどう規制?鳥取県で条例も...完全創作は取締り困難?法律のあり方
【映像】AI児童ポルノどう規制?鳥取県で条例も...完全創作は取締り困難?法律のあり方
この記事の写真をみる(5枚)