【WRC】第4戦 ラリー・イスラス・カナリアス(4月26日/デイ2)
WRC(世界ラリー選手権)の2025年第4戦がスペインのカナリア諸島で初開催されたが、競技中にコースアウトしたフォードのマシンを助けに入ったギャラリーの存在に注目が集まっている。
競技2日目デイ2、SS(スペシャル・ステージ)11でアタック中だったフォードのグレゴワール・ミュンスターが派手にコースアウトしてしまう。右の高速コーナーでリアを大きく滑らせてしまい、アウト側の草むらへマシンを突っ込んでしまったのだ。
運よく木の幹にぶつかることは避けられたものの、コース外の滑る路面に足を取られてしまい、コース脇から出られない状況となってしまった。しかし、コースサイドでラリーを鑑賞していたギャラリーがいつの間にか集合してきて、皆でマシンを引っ張ったり、押したりして、見事ミュンスターのマシンをコース復帰させている。
レギュレーション上、競技中にドライバーとコ・ドライバー以外の人間がマシンに触れることは許されないのだが、ギャラリーが勝手に手助けをすることは黙認されている様子。解説のピエール北川氏によれば、こういったギャラリーは「妖精さん」と呼ばれ、目に見えない存在としておおめに見られているようだ。
この様子はWRC公式Xでも取り上げられており、「ミュンスターの幸運な脱出劇」という言葉が添えられている。アップされた映像を見ると、コースアウトの瞬間はキャスターも「Oh No!」と絶叫していたが、無事にコースへ復帰する姿を見届けると、含み笑いとともに「nothing else……excellents!(何も問題ないですね……素晴らしい)」とコメントしている。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
この記事の画像一覧



