■梅毒とは?
佐藤医師は、梅毒の増加について、「ここ数年ずっと言われている。最初の頃は男性の同性間での性行為で移るのがメインだったが、ここ1、2年は若い女性、特に20代の方が大きく増えてきた。 それに対して男性は30〜50代ぐらいでピークを迎えている。その背景には、例えばパパ活やSNSなどの出会い系サイトの普及が1つの原因として言われている」と説明する。
主な感染経路は、「性行為がメインだが、人によってどういう行為をするかは全然違う。例えば喉に梅毒を持っていた場合、キスでも移ってしまう。あとはパートナーが感染していた場合、自分にとって性行為の相手は1人だけど、パートナーは不特定多数との行為があってもらってきたことになる。 なので、1人の相手しか性行為はしないけれど、移ってしまうこともある」。
さらに、「梅毒の怖いところは、他の性感染症と違って粘膜だけじゃない。通常の皮膚に梅毒が接触しても感染をしてしまう。そういった意味でも、梅毒はコンドームだけでは防ぎきれない性感染症とも言える」と付け加えた。
どんな症状が出るのか。佐藤氏は「最初の症状は陰部に出来物や傷、しこりができる。でも、ほっといても治るので、病院に行かない人が多い。それから数週間経つと、手や体に発疹が出てくる。この段階で病院にいらっしゃる方は多い。ただ、無症状の人が多いので、そこは検査をしないとわからない」と答えた。
■性風俗店に勤務しているアイさん

