■性風俗店に勤務しているアイさん
性風俗店に8年勤務しているアイさんは、2020年に梅毒に感染した経験を持つ。自覚症状はなかったが、月1回の検査で早期に発覚した。治るまでには「注射が一般的じゃなかったのか、薬を飲んで1ヵ月ぐらいかかった」と明かす。
お店に来るお客さんについて、「意識がそんなにないのと、『俺、大丈夫』ってよく言われる」といい、「働いてる私たちは頻度が高い。接する人数も多くなってしまうが、普通の人は多分通っても月数回。頻繁に来る人ばかりじゃないので、それでもらってしまうのは相当運が悪い」。
接客中に検査を勧めることはできないのか。アイさんは「そういうことを言うとちょっとムードが…。だから、なかなか言いにくい。お店によってはアンケートもあるので、評価が悪くなっちゃったりすることもある」と答えた。
■「日本は性の問題をオープンしにくい風潮がある」
