■「日本は性の問題をオープンしにくい風潮がある」
お笑い芸人のケンドーコバヤシは、お客側の立場から「性風俗産業ユーザーだが、すごく気を使っていて、実はいろんな検査を受けてる。お店は最近、義務化されてることがすごく多いが、問題なのは個人のパパ活や立ちんぼ。あの辺からすごく広まっているとお医者さんはおっしゃっていた。それこそ行政が、『風俗へ行こうキャンペーン』したら、ガクンと減ると思う」との見方を示す。
港区議の斎木陽平氏は、「そう思う。きちんとした性産業にアクセスしていただく方が合理的だ」と同意し、「性産業がダメだって抑え込んでも、性欲はあり続けるものなので、それをむしろ需要して認めて、管理していく政策をした方が、実は公衆衛生的にもいいことはあると思う。でも、それを港区議会で言ったら、年配の先生方に怒られて終わる」。
佐藤医師は、「どうしても日本は他の国に比べて、性の問題をオープンしにくい風潮がある。感染してから行くのも恥ずかしいが、それを予防するため病院に行くのは、かなりハードルが高いと思ってる。なので、“誰にも会わない”のオンライン診療を使っていただき、検査もオンライン診療で行う。薬の処方もオンライン診療でしっかり自宅に届ける。新しい性感染症予防のセーフティネットはいくつもあった方がいいので、そのうちの1つとしてオンライン診療は今始まっている」。
予防薬については、「性感染症、梅毒、クラミジアの3つを予防する『DOXY-PEP』がある。性交後、72時間以内に2錠の抗生物質を飲むことで、梅毒・クラミジアが70〜90%程度で、淋菌が50〜60%程度は防げる。 ただ、抗生物質なので、むやみやたらに使ってしまうと耐性菌っていう問題も出てくる。なので、まずは自分自身が性感染症にかかっていないか検査をしっかりしていた上で、こういったものを使うのが大事になっている」と述べた。
(『ABEMA Prime』より)
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