石破政権、そして野党も「就職氷河期世代」への支援について声を上げている。大学・大学院卒業後の年収推移を見ると、氷河期世代とバブル期世代に埋められない差があることがわかる。
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ダイヤモンド・ライフ編集長の神庭亮介氏はこうした「世代間格差」について、以下のように指摘する。
「これは『人災』だ。氷河期世代は新卒一括採用を絞られ、雇用の調整弁として見殺しにされた。年収の推移を見ても、バブル期世代は着々と伸びているが、氷河期世代は全然追いつけていない。貯蓄もできず、年金の心配も尽きない。世代ガチャにはずれ、貧乏クジを引かされ続けて今に至っている」
「つい最近、Xで『就職が大変だとわかっていたなら、なぜ学生のうちに英検1級や簿記の資格を取らなかったのか』という発言を目にした。年長世代の方の投稿だと思うが、『氷河期が嫌なら英検1級取ればいいじゃない』なんて、マリー・アントワネットみたいな発想だ」
「やっと給料が上向き始めたと思っても、新卒採用を優先したいからと、氷河期世代は後回し。なんなら、氷河期の昇給分を削って、新卒の待遇アップに回している。氷河期世代は徹頭徹尾、冷遇されて貧乏クジを引き続けている」
「一方、バブル世代やZ世代は、売り手市場で就職先も選び放題。内定をいくつももらっている。氷河期世代は上の世代からバカにされ、若手からも『氷河期世代はいつもブーブー文句ばかり』とディスられる。氷河期世代のつらさ、切実さが他の世代に理解されていないと感じる」
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