【WRC】第4戦 ラリー・イスラス・カナリアス(4月26日/デイ2)
スペインで開催されたWRC(世界ラリー選手権)で、競技初日からトヨタ(TGR-WRT)に所属する日本人ドライバー・勝田貴元が、上位を獲得するべく奮闘。攻めの姿勢で一瞬ヒヤリとした危機一髪のシーンに放送席も思わず固唾を飲んだ。
競技2日目(デイ2)は、グラン・カナリア島北部エリアが戦いの主な舞台。この島が火山島ということもあり、起伏に富んだコースは大小さまざまなコーナーが複合的に組み合わされたツイスティな構成で、ドライバーのコーナリングテクニックがものをいう。
初日(デイ1)を終えた時点で5位とトヨタの中では最下位につけていた勝田は、朝一番のSS(スペシャル・ステージ)7でペースを上げた。途中経過を示すタイムが全区間で(暫定トップのアドリアン・フルモーに対して)マイナスになるほど攻め続け、ステージ終盤の下り路では、右のヘアピンコーナーの立ち上がりでラインがふくらみ、危うくガードレールにぶつかりそうになる場面もあった。
解説のピエール北川氏によれば、「アンダーステアが出ているのは、タイヤがちょっと疲れている(=消耗している)可能性がある。今もリアが外側へスライドしていたが、(タイヤは)最初から最後まで性能を一定にするのは不可能ですからね」と、勝田の操るGRヤリスがすり減ったギリギリのタイヤで攻めていたことを伝えている。
結果、この日の勝田は、このSS7を含む3本のステージで4位につけて、SS9ではステージ3位も獲得。デイ2終了時点で総合4位まで順位をあげ、日本時間27日までの全日程を終え、そのままの順位でフィニッシュした。視聴者からも「タカ余裕で走ってないか」「タカGO!」「ヤリス自体が速そうだな」「マイナス多い」「だいぶ今大回りに…」「後半辛かったな」など、勝田を心配、あるいは応援するコメントが集まった。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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