試合は開始から両者の意地が激しくぶつかり合う展開。児玉は鋭いパンチとローキックを中心に攻め込み、上野も持ち前のタフネスとカウンターで応戦。特に2ラウンドでは、上野の右ストレートが児玉を捉える場面もあり、会場の熱気は最高潮に達した。しかし、児玉は冷静さを失わず、3ラウンド2分43秒、左フックをクリーンヒットさせて上野をマットに沈め、見事なKO勝利を収めた。
勝利後、児玉は“マクレガー歩き”を真似てリングを闊歩。ファンからは「雑草が勝った」「面白い試合だった」「ナイス児玉」といった声が上がり、Krushプロデューサーの宮田充も「最後はこじ開けた。児玉のKOは予想していなかった」とその内容を称賛した。
しかし、そこからの振る舞いが物議を醸す。興奮冷めやらぬ児玉は「ギャッ」と2度吠えて気持ちを爆発させたが、背後のラウンドガールたちは小さな拍手で冷ややかに反応。さらに児玉はマイクを手に試合を振り返るも、「何も話すことを考えていなかった…もういいや」とマイクをリングに叩きつけ、“グシャ”という鈍い音が響いた。実況席の宮田も「マイク壊れちゃったのは主催者としては…」と、先ほどの称賛ぶりとは正反対の反応を見せた。
さらに、児玉が所属するレオナ・ペタス率いる「RibelLion」のメンバー(レオナ、永坂吏羅、松山勇汰)が次々とリングに上がり、ハグを交わしながら「ウェーイ」ノリで集合。その後、児玉は勝利者トロフィーを股間にあてがうパフォーマンスを披露。これは、カタールW杯でアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスが授賞式で行った問題行動と酷似しており、ファンからは「下品すぎる」「マイクは高いので乱暴に扱わないで」「せっかくのアピールタイムだったのに…」と一斉にブーイングが上がった。
熱戦直後の急激な冷え込みに、背後のラウンドガールたちの引きつった表情が映し出され、SNSでは「ラウンドガールの顔w」「あの表情がすべてを物語ってる」「こんな品のない演出、プロレスでもやらない」と批判が噴出。「レオナも落ちたな」「実力派揃いなのに」と、他のメンバーへの失望の声も目立った。
レオナはマイクを握り、「児玉のKO勝利はRibelLionの強さを証明した。俺たちの勢いは止まらない!」と宣言。宮田プロデューサーは「みんなで高め合う意識は大事」と大人の対応でその場をまとめようとしたが、不穏な空気を完全に払拭するには至らなかった。
それでも最後に記念撮影に臨んだラウンドガールたちは、さすがのプロ意識で満面の笑顔を見せ“神対応”を披露。しかし、児玉が彼女たちに話しかけた瞬間、SNSには「最悪だよコイツ」「こいつは絶対無理」と怒りのコメントが再燃。「個性派で面白い」「面白いしいいと思う」など支持の声も聞かれた試合のインパクトを上回る“ヒールムーブ”に、会場とファンの評価は二分された。
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