負ければ敗退の可能性が高まる窮地、セレブは粘り強く戦い、そして乗り越えた。「朝日新聞Mリーグ2024-25」セミファイナルシリーズ、5月 1日の第1試合。TEAM雷電・黒沢咲(連盟)がオーラスに3着からトップになる大逆転のアガリを決め、チームのファン“ユニバース”を大いに沸かせた。
試合前、TEAM雷電と、全試合を終えた5位・KONAMI麻雀格闘倶楽部との差は41.3ポイント。第1試合でトップを取れればほぼファイナル進出決定となるが、逆にラスを引けば第2試合に大きなプレッシャーがかかる。難しい条件と極限のプレッシャーのある状況で第1試合を任されたのが、28日の試合でトップを獲得した黒沢だった。
その黒沢、開局早々に3900点を赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)へ放銃すると、その後もチャンスに恵まれず、南2局までアガリはなし。1万500点持ちのラス目に落とされていた。このまま終われば5位転落、第2試合は連対がほぼ必須となる。そんな逆境で、黒沢は南3局の親番に親跳満をツモ。一撃で2着まで浮上した。
同1本場はテンパイ料を獲得、同2本場にはU-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)に2700点(+600点)のツモアガリを許したことで、黒沢は3着へ後退。迎えた南4局は、トップ目のセガサミーフェニックス・竹内元太(最高位戦)とは4000点差、鈴木優と600点差という大混戦に。
黒沢の手は白が対子、ドラの7索が1枚。5巡目に出た白を黒沢はポン、2000点のアガリで2着浮上を目指す仕掛けだ。黒沢の決断に、解説の土田浩翔(最高位戦)は「一鳴き?イーシャンテンにした!」と注目。さらに「赤引けばね」とここからの打点アップの展望も口にした。
白・赤・ドラの5200点で逆転トップMリーグ 日程
12月8日(月)
12月9日(火)




