Google検索時の“AIオーバービュー”

AIオーバービュー
拡大する

 身近なところでは、Google検索時に検索結果上部にAIが調査した内容を表示する「AIオーバービュー」という機能が2024年の8月頃から既に実装されている。

 望月氏によれば、「必ずしも出るわけではない」が、ちょっとした調べ物の際に出てくることが多いという。その理由として、AIオーバービューの内容だけで完結してしまうと、Google広告への流入が減るため、AIオーバービューの表示を意図的に制限しているのではないかと望月氏は推察する。実際にAIオーバービュー以降の検索結果を見る人の割合が3~4割ほど減っているという統計も出ている。

 Google検索もAIを導入し、より便利になってきている一方、AI研究者の今井翔太氏は「(AIオーバービュー)は、仕組み上結構間違える」としたうえで、以下のように警鐘を鳴らす。

「実装されてすぐに、『いま令和何年』と調べたら誤った結果が表示された。生成AIは仕組み上、嘘をなくすことはできない。大学の研究者として問題視し始めているのが、Googleのオーバービューを丸ごと借りてくる人が結構出てきている」

これからの“SEO対策”はどうなる?生き残るには?
この記事の写真をみる(4枚)