2セットを連取されたサントリーは、第3セットを取り返すと、第4セットも土壇場で追いつく執念を見せる。すると30-31のセットポイントを迎えたところで転機が訪れる。サントリー・佐藤謙次のサーブを拾われると、STINGS愛知のアメリカ代表トリー・デファルコが強烈なスパイク。ボールはコート右端を捉え、再びのデュースとなった。
しかし、サントリーの選手たちは手を挙げて「アウト」をアピール。一方のデファルコもコートを指差して「イン」を主張したが、サントリーのヘッドコーチ、オリビエ・キャットはチャレンジを要求。両チームの選手たちはジャッジの行方を固唾をのんで見守った。
そして、アリーナのビジョンにスロー映像が映し出されると、ボールはわずかにラインの外に着弾していたため「BALL OUT」の判定。この結果、ジャッジが覆ってサントリーのポイントとなり、2セットダウンから土壇場でゲームを振り出しに戻すことに成功した。
デファルコが呆然とした表情を見せる中で、ABEMAの中継で解説を務めた福澤達哉氏も「ほんと数ミリですよね」とコメント。さらに「これぞファイナルですよね。世界最高峰のリーグという言葉を表したような展開。素晴らしい」と賛辞の言葉を伝えていた。
このシーンにはファンもリアクション。ABEMAのコメント欄では「1ミリ?」「え!」「インじゃない?」「1mmならず」「サント凄い」「バレーの1ミリ」「それインじゃなくて?」「面白すぎる!ハラハラする」などファンの意見が真っ二つに割れた。
試合はその後、第5セットも15点で決着がつかずデュースが続く壮絶な展開に。最後はサントリーが意地を見せ、セットカウント26-24で決着。まさに“死闘”と呼ばれる戦いを制して、SVリーグ初代王者へ向け重要な第1戦を勝利で飾った。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)
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