牛久に勝利した朝倉は2023年7月30日の「超RIZIN.2」でヴガール・ケラモフと対戦。1ラウンド2分41秒、リアネイキッドチョークで1本負け。さらに11月にはRISE「FIGHT CLUB」でYA-MANの強打の前に衝撃的な1ラウンドKO負けを喫するなど、苦難が続いた。
朝倉の悪夢はまだ続いた。昨年7月28日の「超RIZIN.3」で平本蓮と対戦するも、平本の巧みな強打と戦略に沈んで1ラウンド2分18秒でTKO負け。この衝撃的な敗戦を受け、自身のSNSで現役引退を示唆。ファンを驚かせた。
しかし、昨年大みそか。「引退してる場合じゃねぇよ、未来。求められてなんぼ。グローブを置いてリングを去るタイミングじゃない」とする榊原CEOの呼びかけに応じる形で「THE MATCH 2」での平本との再戦、現役復帰が決定。その矢先、平本が右肩を負傷(外傷性肩関節不安定症)する全治6カ月のアクシデントに見舞われたことを受け再戦は中止となり、大会名は「THE MATCH 2」から「RIZIN男祭り」に変更された。
そんな中、元王者に挑んだ朝倉は、終始積極的に試合をコントロール。その結果、3ラウンド、額をカットした鈴木の状態をドクターがチェック。試合続行と判断して試合は劇的な結末を迎えた。
試合後、マイクを握った朝倉は「帰ってきました。強くなって帰ってきました。本当にこの、東京ドーム満員のこの景色で復活できて嬉しいです。よくない時もずっと応援してくれてありがとうございます。またすぐ戻ってきます。朝倉未来は最強じゃなきゃいけないんで。ありがとうございました」と述べた。
「東京ドームが揺れた」と実況が声を張り上げた感動の一コマ。リングサイドの那須川天心は「やばい」といったように口を動かし、面白リアクション。ファンからは「かわいいw」「天心」「おめでとう」といった反響が寄せられた。
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