
これまで「ABEMA大相撲」で多数の解説を務めてきた元横綱若乃花こと花田虎上さんが、2025年五月場所より「ABEMA大相撲」専属解説者として正式に就任することが決まった。
花田さんは、第66代横綱・若乃花として活躍。通算成績としては幕内優勝5回、殊勲賞5回、技能賞2回、敢闘賞1回を受賞するなど大相撲史に残る数々の功績を残した。
1998年には弟・貴乃花との兄弟横綱同時在位が話題となり、"若貴ブーム"と呼ばれる社会現象を巻き起こすなど、多くのファンに認知され、愛され続けている。
花田さんは今回の就任に際して「視聴率が伸びているという報道を見て、妻と一緒に『頑張ってよかったな』と思いました。インターネットを通して、従来とは違う若い世代にも少しずつ届いていると実感しています」と手応えを口にしている。
また、「日本文化はすぐに大きく変わるものではないので、大相撲の伝統のように“すり足”のペースで一歩ずつ、興味を持ってもらえたら嬉しい。小さい子がわんぱく相撲を目指してもらえたら最高です」とも述べ、長い時間をかけて相撲文化を浸透させていきたいという想いも語る。
今後の専属解説者としてのチャレンジについて聞くと、「例えば両国国技館の外で、試合を見られなかった人たちに向けた解説イベントなどもいいかもしれません。ただ、妻からは『無理だけはしないで』と言われていますから(笑)、無理せずできることを選びながら、新しい試みにも挑戦してみたいです」と、今後に向けた意欲を見せた。
最近では「相撲協会の親方や関係者の中にも、弟子たちに『ABEMAの中継を観ろ』と勧めてくださっている方がいる」とも明かし、自身の解説への期待の高まりに責任感を新たにしていることも伺わせた。
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