SNSで人気爆発!背景は?
この国語便覧がいま、SNSで注目され人気爆発。その背景について、西沢書店の古川支店長はこう説明する。
「基本的に学校で生徒が勉強で使うというのを想定して作られているので、値段が破格に安い。B5判でほぼフルカラー、520ページあるが、値段が1045円(税込み)。1冊にコンパクトにまとめられて、これ見ればほぼ分かるのは、逆に言うと今、非常に貴重なのかなと思う。いろいろな類似情報などがあふれ返っている世の中なので、セレクトしてもらって『間違いないところはこれですよ』というのは、1つの大きいポイント」
西沢書店だけでなく、全国各地で入手困難の状況に。出版元である第一学習社の販売ページを見てみると、「抽選販売」とあり、某人気ゲーム機のような争奪戦が繰り広げられていた。この反響について、担当者は次のように話す。
「なかなか一般の方からこのような形で急激に注目を浴びる機会がなかったので驚きとともに、こういう形で弊社の教材を知ってもらえたことが大変ありがたい」(第一学習社 編集部 梅原誠氏、以下同)
国語便覧の価値がSNSで拡散されるまでには、幅広い情報をいかに多く・わかりやすく伝えるかという編集部の地道な努力があった。
「昔々は文章での説明が中心だったが、やはり視覚的な資料というのが国語でなかなか用意しにくい事情もあるので、作家の顔写真であったり、文学で舞台になっている土地の写真であったり、そういった視覚的な資料をできるだけ多くしようということは以前から取り組んできている。近年は映画・アニメ・ゲームなどに、文学の作品等が拡張して参考されているということなどもあるので、そういったものなども積極的に取り入れるようにしたいと考えている」
大人の“学び直し”としても注目に
