一部報道によると、民間航空機は海上保安庁から引き返すよう言われ、魚釣島周辺の手前で引き返したとの情報もある。「航空法に基づいて、航空機の安全確保のために警告が発せられた。ただ漁船もそうだが、中国側を刺激して、付け入る隙を与える行為をやることが、長期的に日本の国益を見たときにベストかは疑問だ」。
これまでも幾度となくトラブルが起きてきた。「その都度、日本はアクションを起こしてきた。民主党政権時に尖閣3島を国有化してから、中国海警局の船が恒常的に回り始めた」。3月24日には、中国海警局の船2隻が連続侵入し、92時間8分にわたり領海内にとどまった。これには「日本漁船が領海内で操業し、それにつきまとった結果だ。きっかけを日本が与えていることには注目すべきだろう」との見方を示す。
日本は、どのような態度をとるべきなのだろう。「国民は『日本政府は何もしていない』という印象を持っているが、実は数十隻の巡視船が絶えず厳重に監視している。指一本触れさせていない平時には何も言わなくていい。ことさらに相手を刺激する行動に出るのはどうなのか」。
■行動は付け入る隙を与えることに 日本の正しい対応は
