今後もし上陸させてしまえば、どのような事が起きるのか。「上陸すれば海上保安庁は、身柄を確保して刑事手続きを行っていく。民主党政権時に、中国漁船が日本の巡視船にぶつかり、漁船の船長を逮捕した事案があった。それに対して、中国は在中日本人の身柄を拘束したり、レアアースの実質的な禁輸を行ったり、本質と異なるところで、どんどんハラスメントをしてきた」。
中国では「三戦」と呼ばれる戦術が知られているとして、「まずは世論を自分たちの味方にする。次は心理戦。3つ目は勝手な法律で既成事実を作る。軍事だけでない手段を用いて、どんどん自分の権益を増していく」と説明する。
これに遠山氏は「日本もある程度は見習う必要がある」と提案する。「どんどん対外的に正しい発信をするべきだ。3月に船が領海内に92時間入ったとき、海上保安庁は『正当に日本の国内法を適用して排除した』と言った。従来は無機質な発信だったが、初めて『排除した』という言い方をした。今後もあらゆる場面で、丁寧に説明することが必要だ」。
(『ABEMA Prime』より)

