■日本における「倒産」のイメージ

藤澤義仁さん、倒産の経緯
拡大する

 日本国内では、今も「倒産=悪」というイメージが強い。「ゾス!」の合言葉が話題となったグローバルパートナーズ代表の山本康二氏も、このイメージは払拭すべきだと主張する。「コロナ融資で救われた会社もあるし、多めに借りすぎたことで拡大できた会社もある。(倒産しても)別に死んだわけじゃないし、これから頑張れということ」と前向きだ。「創業しなければ倒産も廃業もしないが、挑戦したなら何割かの確率で倒産もする。それだけのこと。イオカさんは倒産する半年前から社員に相談したし、取引先が連鎖倒産しないように調整して、最後は自分で責任を取って破産した。こういう方は全然いい。ほとんどの倒産事例は、倒産した日にステークホルダーや社員、株主、あるいは取引先が『倒産すると思わなかった』。これはよくない」と、幕引きの仕方で大きな違いが出ると述べた。その上で「経営者同士は理由にもよるが、倒産した経営者をバカにしたりはしない。同じ船に乗っているのだから」とも述べた。

 藤澤氏は日本と欧米での「倒産」に対するイメージの違いについて触れた。「日本はすごく『失敗』『企業を倒産する』ことにしてはマイナスでネガティブな評価。欧米は全然そんなことがない。むしろ失敗の仕方がわかる、経験があるから(次は)やらないよねとなる」。カンニング竹山も「アメリカの大きな企業、社長の過去を見ても1件、2件は(会社を)潰している。それを言うならトランプ大統領だってそうだ」と加えた。

■中小企業に求められるPRと人材確保
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