■中小企業に求められるPRと人材確保

山本康二氏
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 倒産をせず中小企業が生き残り、かつ成長していくためにはどんなものが必要か。山本氏と藤澤氏は企業PRと人材確保について口を揃える。藤澤氏は「中小企業は優秀な人材を集めるのが難しい。大手に比べれば優秀な人材を呼べるほどの報酬も用意できないのが現実だ。そうなると中小企業はどういう目的でやっているかを外に出さなくてはいけない。夢に一緒に乗ってくれる人を呼ぶしかない」と語る。また企業風土について「ホワイトすぎると逆に人材は来ない。今はパワハラだなんだと言われるから、上司も若手の社員にあまり厳しく言わないが、過保護すぎると人は『自分はこの会社では成長できない』と思う」と指摘した。

 山本氏は企業PRについて「上場企業はSNSで個性や本音をさらけ出すことなんてできない。ステークホルダーもいるし、インサイダー取引規制などもある。ただし中小企業はできる。小さなアリが唯一勝てるのがSNS戦略だ」。また社員や取引先とのコミュニケーションについても「オープンにやっていれば誰かが助けてくれるし、アイディアをくれる。そうすればいっぱい解決策がある」とした。自身が経営する会社には日々、興味を持った若者がSNSで月間1000通のDMを送ってくるといい「伸びる企業、面白い企業には人がバンバン来る。イオカさんもまた面白いビジネスを考えれば、いい人が来る。世の中には新陳代謝もあるから、人も採れない・お客も取れない・相談相手も少ない時、それは廃業の時かもしれない」と、事業の見極め時についても触れていた。
(『ABEMA Prime』より)
 

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