先日、バチカン市国で行われた教皇選挙にて新ローマ教皇が決定した。今回、日本から参加した枢機卿がその内情を明かした。
ローマ・カトリック教会の第267代の教皇に選ばれたのは、ロバート・フランシス・プレボスト枢機卿、69歳。教皇としてはレオ14世を名乗る。
教皇は後継者指名をできず、補佐役である枢機卿の投票によって決まる。3分の2以上を獲得しないと教皇には選ばれず、決まるまで何日も行う。
この新たな教皇を選ぶ選挙、コンクラーベは先のアカデミー賞でも注目された。
ラテン語で「鍵をかける」を意味するコンクラーベ。決めるまでは外に出られず、一切の情報を遮断した中行われる選挙の舞台裏を描いた作品だ。そんなバチカン内の心理戦を描いた『教皇選挙』はアカデミー賞脚色賞を受賞した。
実際のコンクラーベはどのようなものだったのか。今回の選挙に日本から参加した枢機卿・菊地功東京大司教がブログにつづっている。
「映画にあるように、あからさまな票のとりまとめとか、『これは戦争だ』と意気込んでみたり、いろいろと画策したり、皆の面前で、おまえはもうだめだみたいな指摘をしたりという生臭い話は、残念ながらフィクションです」(菊地功枢機卿、以下同)

