無断欠勤義務化のルールは「2週間に20時間以上の勤務」が条件で、無断欠勤の義務化だけでなく出勤日と出社時間も従業員に任せられている。それでいながら、これまで会社を運営する上でのトラブルや赤字の原因につながったことはなく、それどころか作業の効率がアップして売上向上にも貢献しているという。
この制度を導入した、代表取締役 工場長の武藤北斗氏は「連絡しないで休むということが、僕にとってはすごく大事に考えていて、いかに休みやすいかというところを突き詰めている」と説明。
パプアニューギニア水産は創業34年。以前は宮城県石巻市で事業を行っていたが、2011年の震災で工場が津波に流され、その年に大阪府に拠点を移し再開させた。多くの経営者と同じく武藤氏もまた従業員が定着しないことを悩んでいたそうで、「どうしたら離職率を抑えられるか」という試行錯誤の末、たどり着いたひとつが無断欠勤の義務化だった。
嫌いな作業はやってはいけないルールも
