東大“風俗接待”LINEの証拠入手
【映像】「先生に選ばせてあげることにしますね!大笑」性接待、生々しいLINEのやりとり
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 日本の「最高学府」に大型スキャンダル疑惑が浮上している。

【映像】「先生に選ばせてあげることにしますね!大笑」性接待、生々しいLINEのやりとり

 東京大学大学院の男性教授ら2人から高額な接待を強要されたなどとして、共同で研究をしていた団体が損害賠償を求めて裁判を起こしたのだ。その経緯などを独自取材したテレビ朝日社会部の西平大毅記者に話を聞いた。

 今回の事案について西平記者は「化粧品開発などを行う日本化粧品協会によると、同協会は2023年から東大大学院と共同で研究をしていた。しかし、研究に携わる医学系研究科所属の男性教授ら2人から高額な接待を複数回にわたり強要され、大学側に通報したところ研究を中断させられたと主張している」と説明。

 共同研究については「東大が設置した社会連携講座と呼ばれるもの。民間企業や民間団体などが出資元となり、研究に必要な経費を負担する。その上で、研究成果を自社製品の開発や特許取得などに活かせることができる両者にとってメリットのあるもの」と解説した。

 裁判を起こした日本化粧品協会とはどのような団体なのか?

 西平記者は「ホームページ上には『化粧品市場の健全な発展と消費者のリスク回避をミッションとして活動している』と記載されており、研究パートナーである東大の中に研究室を設置している。今回、日本化粧品協会の代表理事として裁判の矢面に立っているのが引地功一氏だ。引地氏は度重なる接待や金銭の要求などの被害にあったと主張している」と説明した。

「接待相手」は日本化粧品協会と共同で研究をしていた東大大学院医学系研究科に所属する60代の男性教授と当時40代の男性特任准教授だという。

 どのような「接待」だったのか?

「訴状などによると、接待はおととし2月ごろ、親睦を深めるために始まった東京都内でも有名な高級フレンチレストランを設定されたと主張している。コース料理やお酒を堪能した一同。しかし、会計の際、この男性教授ら2人から財布を出す素振りはなく、結局引地氏が数十万円の支払いをしたという。『研究の権限を持つ教授たちの誘いを断る選択肢がなかった』と言う引地氏はその後も、高額な接待を次から次へと設定されることになる」
 

「密に連携して、お互いの距離を縮めていきたい」
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