■一度も実家を出たことがない、楽しみさん(40代)
両親(80代)の持ち家で同居する、都内在住の楽しみさん(40代)。生まれてから一度も実家を出たことがないという。「東京のすごく便利な駅で、徒歩何分のところにあるので不便がない。1人暮らしをすると、毎月何もしなくても、10万円くらい出費しちゃうのが勿体ない」。
楽しみさんは高校卒業後、両親が経営する喫茶店に正社員として就職するが、28歳のときに喫茶店が廃業し、IT業界を転々とした。しかし、IT業界が多忙なため、38歳からは自由なシフトの配達員として、現在も働いている。
自身について、「税金払ったり、お金を家に入れなければ、自立はしていないと思うが、(自分はお金を)家に入れているから、自立は実家の中でしている感じだ」と話す。
家に入れてるお金については、「3万、4万とか。家族みんなで暮らしているというより、1人1人の大人が協力して3人で暮らしている感覚だ」と明かす。もし両親から「もっとお金を入れてほしい」と言われたら、「入れる」そうだ。
今後のことは「(両親が)ボケたりしたら下の世話をしようと思っている。1人っ子で誰も家族を助けられる人がいないので、助けるという感じだ」。1人になった際には、「家具などを取っ払って、人に貸して、それを収入にしようと思っている」と述べた。
■生き方が多様化し、自立の価値観も変化?

