戦後80年の節目となる今年。石破総理は「終戦後80年が、私の意識の中にはすごくあって、日本が戦争中インドネシアでやったこと、フィリピンでやったことは何であったのか。それを忘れたまま戦後80年を迎えたくない」と太平洋戦争の検証に意欲を見せ、検証のための有識者会議も立ち上げる方針だ。
しかし、この検証に対し先日、自民党保守系グループの「日本の尊厳と国益を護る会」が林官房長官と面会し、有識者会議による戦争の検証を中止するよう申し入れた。
「有識者による戦争の検証は、残念ながら、総理の真摯な思いにかかわらず、中国や韓国あるいは北朝鮮、ロシアに対して我が国を非難する口実を再び与えることになる可能性が高いと言わざるを得ない」(青山繫晴会長のX)
また、日本を一方的に加害者と位置付ける歴史観と外交姿勢が日本の尊厳を不当に失わせ、国益を損なわせたと指摘している。
これまで節目ごとに、戦争への反省に基づいた姿勢を引き継ぎ、談話を残してきた、当時の総理大臣。80年が経ち、戦争体験者の声を直接聞くことが難しくなっている今、戦争検証の必要性について『ABEMA Prime』で考えた。
■“戦争の検証”は「外交的に日本を非難する口実を与えてしまう」
