■「資料や証拠集めは必要」「政治家がまとめてはいけない」

ひろゆき氏
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 一方で、名古屋外国語大学の名誉教授、川村範行氏は学者としての立場から「戦争の検証は重要」だと考えている。「10年経って、例えば日中戦争では新たな文書や証言が断片的ではあるが、出てきている。そういったことも取り込むことはできる。また、先の戦争、アジア太平洋戦争も含めて全戦没者が310万人。この中で海外で遺骨が収集されてないのが112万人近くいる。そういう現実を踏まえて、遺骨収集は10年でどのくらい進んだのかというのも、検証の1つにはなりうる」。

 2ちゃんねる創設者のひろゆき氏は「資料や証拠を集めるのは必要」とした上で、「談話は出さないけど、証拠集めをする。政治の話はいらない。証拠を集める作業は80年でなくなるかもしれないから、それは必要だ」との見方を示す。

 さらに、「政治家がまとめてはいけない。大学教授や歴史学者がまとめを出す。政治家が出してしまうと、それが本当の真実だと誤解してしまう。政府はどれが正解かわからない。でも歴史ってそうだと思う。“いい国作ろう鎌倉幕府”と言ってる人もいれば、年代が違うって言う人もいる。いろんな解釈がある。『資料は集めたから皆さん寄ってたかって調べてください』でいいんじゃないか」と述べた。

(『ABEMA Prime』より)

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