■生活保護世帯のユウタさん

ユウタさん
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 大学4年生のユウタさんは、中学3年生のとき、両親が病気で倒れ生活保護世帯となった。3人家族で生活保護費は約21万円(住宅扶助込み)。当時、お小遣いはなく、友達と遊ぶのも一苦労だったという。

「友達と外食したいとなったら何かを犠牲にしなきゃいけない。食費を切り詰めて、その分1ヶ月に1回だけは友達とご飯食べる感じでやりくりするしかなかった。朝も昼も食事を抜いていたので、体重が10キロぐらい減ってしまった」

 当時の悩みについて、「1番大きかったのは学校生活を送ることが大変だった。例えば受験となると、多くの生徒が塾や予備校に通って勉強するが、生活保護だとそういう選択はできない苦しさがあった」と振り返る。

 しかし、「税金で生かしてもらっている」「高校に行けることに感謝」と考え、「高望みする自分に申し訳なさを感じる日々」だったという。

■難関大学への受験を決意
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