■奨学金の利用、7つのアルバイトを掛け持ちして大学に進学
大学に進学したユウタさんは、奨学金を利用し、7つのアルバイトも掛け持ちした。「みんなと顔を合わせる頃にはもうバイトづくしだった」と振り返る。
奨学金について、「日本学生支援機構の奨学金だったが、その受給額は『どれだけ納税してますか?』がベースで決まる。世帯分離してる以上、納税額は1人で換算されるので、今まで家族の中で生活してたのに、いきなり1人で、子どもも養う人もいない状況で、稼いでる人みたいに扱われてしまう不自由さはある」と説明。
「家族は一切貯蓄ができないので、何かあったら全部自分で面倒見なきゃいけない。なので、働かないといけないってずっと思っていた。しかし、働こうと思うと奨学金の方も切られてしまう。どうしようかなっていうジレンマにはまっていた」。
大学生活については、「例えばサークルも検討して、実際に入ったのもあるが、新歓や会議などでたくさんお金がかかってしまう。自分の学費、他のことの不安が募ってくるばかりで、辞める選択をした」。
一方で、「今まで受けられなかった高い教育が受けられるので、それで自分の進路が広がっている感覚はある」と学びへの意欲を語った。
■「自分だけいい思いしちゃいけない」「将来も両親の世話をしなきゃいけない」
