また、藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋聖、棋王、王将、22)から「永瀬九段から『手順前後がきかなかった』という発言がありましたが、お二人(佐々木八段と増田八段)とも指名するのは元から結構厳しかったのでは?」と指摘があったことを告げると、「あ!指摘されましたか!なーるーほーどー(笑)」とどこか嬉しそうな表情を見せる場面も。

 「確かに手順前後感があったんですよ。佐々木勇気って自由奔放なんで、リーダーの誰も相当取れないんですよ。ただ、マッスー(増田八段)もどちらかというと色物寄りだと思っていたので、獲りに来られて痺れました。いやそうか、藤井さんがそう言うならそうか、なるほど…。藤井さんが言うように“スーパー色物”の佐々木勇気を二巡目にするべきでしたね」と納得顔ですべてを飲み込んでいた。

 紆余曲折を経て結成した新体制のチーム永瀬ながら、「俯瞰してみても我がチームが一番どうなるか楽しみだなと思っています」と胸を躍らせている様子だ。「全員がリーダー格というのは今までないので、バランスが悪いかもしれないですが、結構いいチームだとも思うんです。羽生九段は実力を発揮してくださると信じています。“彼”の方には、ちょっと強めの言葉をかけるしかないですね(笑)」。誰よりも自軍の行先を楽しみにしているチーム永瀬は、例年には見られない表情にも期待できそうだ。

ABEMAトーナメント2025 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が8回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士7人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全8チームで行われる。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。
ABEMA将棋チャンネルより)

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