■予備自衛官とは?

太友花さん
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 予備自衛官は、普段は社会人や学生として仕事をしながら、訓練しつつ災害招集等で出動する立場だ。予備自衛官や即応予備自衛官は、元自衛官がなれる。しかし、その手前の予備自衛官補は民間からもなることができ、予備自衛官、即応予備自衛官への道もある。

 会社員で声優の太友花(ふと・ゆうか)さんは、予備自衛官補として訓練に参加している。「福島県出身で、故郷が大変になったときに、何か手助けできないかと思った。一般人のボランティアには限界があったが、予備自衛官補に登録すれば、有事の際に今度こそ手伝えると思った」。

 具体的な活動としては、「予備自衛官補から訓練が終わり、予備自衛官になった場合には、後方支援など基地勤務もあると説明を受けている」という。予備自衛官・即応予備自衛官へは、防衛招集、国民保護等招集、災害等招集、訓練招集、治安招集(即応予備自衛官のみ)といったものがある。

 予備自衛官の部隊を指揮して、災害救援にあたった経験もある元陸将の高田克樹氏は、「予備自衛官は自衛官個人の機能を高めるための訓練を行う。自衛官になると部隊として行動するため、より激しい訓練になる」と話す。

■予備自衛官になるには?
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