■自衛官を増やすためには「誇りと名誉」ある仕事だと知ってもらう

改正防衛省設置法
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 高田氏は法改正に好意的だが、2つの懸念点があるという。まずは「国民から尊敬される存在である自衛官自身の社会的地位や誇りに言及されていない」ことだ。加えて、「60歳を前に退職して、人生設計を考える。その時に国が責任を持って、退職自衛官を雇用する制度に話が及ばなかったのも残念だ」という。

 そして、「自衛隊を“防衛隊”に」とも主張する。自衛官を増やすためには、なによりも「誇りと名誉」ある仕事と知ってもらうことが大事だという。そのため自衛隊は英語の「Self-Defense Force」から、「Self」を外し「Defense Force=防衛隊」にすべきだと考えている。

 改称の理由については、「米軍と話すと、時々笑われる。Self-Defense Forceは、自分しか守らない“自警団”だ。Selfを取って、この国を守るDefense Forceだとした上で、国を守るための『防衛隊』に変えれば、国民の意識レベルが変わってくる」と説く。

 これからどのように、日本は国を守ればいいのか。「『皆が鉄砲を持って射撃しよう』とは、絶対に思わない。ひとり一人が自分の生活を守り、仕事をする。その積み重ねが平和につながる。そのなかの非常に特異な、わずかな人間が技を磨き、侵略に備えている。そういう国家でいて欲しい。このまま隊員が減り続け、徴兵制になることは想像したくない」と答えた。

(『ABEMA Prime』より)

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