勝利した斎藤八段は、「序盤は少し先手番として妥協した形で自信なかったが、息長く辛抱したことが実ったのかなと思う」とコメント。開幕局以来の白星でタイトルに臨みをつなげたが、「ここまでと変わらず平常心で臨めるようにと思います」と冷静に最終局を見据えていた。
一方、タイスコアを許すこととなった伊藤叡王は、「一分将棋に入ってから好転した場面もあったかもしれないが、自陣に金銀を打ち付ける展開から駒を触った割に機能していなかったので、苦しくしてしまったのかなと思う。自信のない時間帯が長く、構想力を磨いていかないといけないと感じた」と肩を落としていた。
この結果、斎藤八段が追いつきシリーズ成績は2勝2敗のタイに。シリーズの決着はフルセットにもつれ込むこととなった。伊藤叡王の防衛か、斎藤八段の叡王位奪取か。注目の最終局は、6月14日に千葉県柏市の「柏の葉カンファレンスセンター」で予定されている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





