ハーバード大学医学部 内田舞准教授
【映像】ハーバード大に通う留学生らの様子(実際の映像)
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 トランプ政権はハーバード大学が「暴力や反ユダヤ主義を助長し、中国共産党と連携している」として留学生の受け入れ資格の認定を取り消すと発表した。

【映像】ハーバード大に通う留学生らの様子(実際の映像)

  世界トップレベルの名門大学で何が起こっているのか。ハーバード大学医学部准教授の内田舞准教授が、現地の“不安感”を語った。

「やはり混乱している。これから入学する方や、学業を続けていく予定の方が、このままアメリカに居続けられるのだろうか。ハーバードで学位を修了できるのだろうかと、みんな不安に感じている」(ハーバード大学医学部准教授・内田舞准教授、以下同)

  また、大学にとって“留学生は特別なもの”だという。

「今、報告されているオフィシャルなナンバーでは、140数カ国の国籍の学生がいると言われている。世界中からいろいろな思いを抱えて、学びに来ている学生がたくさんいる。それがハーバードをスペシャルにするもので、私としてはなくてはならない要素だと思っている」

 名門大学を作り上げていく学生たちに突き付けられたのが、留学生の受け入れ資格の認定取り消し。これから夏休みに入り、9月から新学期が始まるタイミングの発表に、不安の声があがっている。

「試験も終わって、留学生たちは母国に帰っている、あるいは帰らんとしている状況。これから夏休みに入る中で、9月はどうなるんだろうという思いで、みんな不安だ。でも、そのためにどうやって計画したらいいかわからないのが現状」

 今後、この問題がどのような状況に転がっていくか読めない中で、精神的な負担が大きくなっているようだ。

 さらに学生の不安を助長させているのがビザの発行・継続ができなくなるという懸念だ。

「ビザが取り消されなかった結果になっても、やはりこのような不安定な状況を経験したくない方はたくさんいると思うし、これからの4年間、本当に安心して学業に専念できるのだろうかと思っている方はたくさんいると思う」

大学側の対応は?
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