今年3月までの1年間(2025年3月期)の最終利益(純利益)が、4年ぶりに過去最高を更新したソニーグループ。このソニーグループで今年度から導入されるのが、冬のボーナスを廃止することによって、夏のボーナスと月給を引き上げる制度、いわゆる「賞与の給与化」だ。では、手取りが増えるのは「ボーナスあり」なのか「なし」なのか。社会保険労務士に聞いた。
「社会保険料には毎月支払われる給料に対して計算されるものと、賞与は別で社会保険料の計算をされるので、『賞与でもらうのか』『給料で月々もらうか』によって、社会保険料は金額が変わってくる」(社会保険労務士・藤井貴子氏、以下同)
年収が同じ場合でも、給与体系の違いによって社会保険料の額は変わってくる。当然、社会保険料を低く抑えることができれば、手取りの額は増えることになる。
では、ボーナスを月給に組み込む「賞与の給与化」が導入された場合、社会保険料にどの程度の差が生じるのか。
「(場合によって)20万円くらい差が出てくる。年収は同じでも支払い方によって、これだけ社会保険料・手取り額が変わる」
藤井氏がシミュレーション 3つのケースで社会保険料を算出すると…
