将棋の藤井聡太名人（竜王、王位、王座、棋聖、棋王、王将、22）に永瀬拓矢九段（32）が挑戦する第83期名人戦七番勝負第5局は5月30日、茨城県古河市の「ホテル山水」で午前11時30分から指し直し局を開始した。注目の一戦は、午前10時59分に77手で千日手が成立。指し直し局は先後を入れ替え、藤井名人の先手番で始まった。
異例の2局連続千日手が成立した本シリーズ。第5局の千日手局は角換わりの出だしから、後手の藤井名人が右玉を志向した。
繊細で複雑な序盤戦から、じっくりと互いの構想を探り合う展開に。1日目の午後から千日手を巡る駆け引きが繰り広げられ、封じ手の定刻に。永瀬九段が48分かけて封じた飛車回りの一手は千日手を打開する展開になるかと見られていたが、その後も局面は混沌。対局2日目の午前10時59分に千日手が成立した。
シリーズは、藤井名人が3勝で防衛3連覇に“王手”をかけている。若き王者がこの古河市を決着の地とするのか、永瀬九段が踏ん張り第6局につなげるのか、指し直し局の一手一手から目が離せない。
【指し直し局の残りの持ち時間】
藤井聡太名人 4時間18分
永瀬拓矢九段 3時間53分
（ABEMA／将棋チャンネルより）
