「オプションができたことはチームとして大きい」

槙野と日本代表に関して語り合う遠藤航
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 ちなみに、現在の日本代表は守備に怪我人が続出。冨安健洋アーセナル)と伊藤洋輝バイエルン)が長期離脱中のうえ、谷口彰悟(シント=トロイデン)も大怪我から復帰直後で、さらに今回は板倉滉(ボルシアMG)にも休養が与えられ、オーストラリア代表とインドネシア代表と戦う6月シリーズは実に主力DF4人が不在だ。

 槙野から「ディフェンスラインに怪我人が多いことに関して、キャプテンとしてはどう思っていますか?」と聞かれた遠藤は、「もちろん怪我人は少ないほうがいいのは当たり前ですし、個人的にもチームメイトが怪我するところは見たくない。まずはしっかり怪我してしまっている選手は治してほしい」と前置きしたうえで、次のように続けた。

「ポジティブに考えるとすれば、代わりに出た選手がチャンスを掴んでチームに入り込んでいける部分。高井選手などがスタメンで出て良いパフォーマンスをし、良い競争が生まれていることはポジティブに考えています。怪我人がまったくいない状態でそういった競争がしたい」

 さらに槙野から「リヴァプールでディフェンスラインに入る回数が増えました」と聞かれると、遠藤は「そのオプションができるよねってなったのが、チームとしては大きいんじゃないですか。今シーズンはリヴァプールでいろんなポジションをやらせてもらって、ボランチはもちろんCBやSBもできる」と最終ラインでの起用にも前向きだ。

「スタメンだけじゃなくて、残り15分や20分で自分を(CBやSBで)使うかみたいなことも想定できる。自分1人いることによって、いろんなオプションができるのはチームにとってメリット」

 実は2015年の代表デビューは右SBで飾った遠藤だが、ここ7年の日本代表ではボランチが主戦場。しかし、チームを助けるため、そして勝利の可能性を上げるためなら、CBやSBでのプレーも厭わない姿勢だ。今回の6月シリーズはもちろん、来年の北中米ワールドカップを迎える前に、森保ジャパンでも「CB遠藤」や「SB遠藤」のオプションがどこかで試行される機会はあるのか。注目される。

ABEMAサッカー日本代表
 

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