矢野氏は「窃盗には、いろいろな人がいる。法務省の調査では、クレプトマニア(窃盗症)と呼ばれる人もいるが、とりあえず男性については孤独や孤立、貧困が原因ある人が多いのではと言われている」と話す。

 また、「薬物の依存症は治らないが、今日も明日も使わなかったと、一生懸命に使わない生活を続けている人は多い。寮で支え合いながら、訓練や仕事する人たちもいる。『絶対に治らない』『更生できない』ではなく、塀のない刑務所で更生の余地がある人はいる」とも語る。

 そして、「再犯防止とは、誰のためかを考えて欲しい」と問いかける。「再犯しないことは、犯罪をした人自身だけでなく、私たちのためにもなる。日本には3万5000人の受刑者がいるが、無期懲役は1600人程度しかいない。残りの3万人以上が再犯せず、被害者を作らないよう考えることは、私たちにとっても必要だ」。
(『ABEMA Prime』より)
 

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